SAPIと音声合成エンジンを組み込む
---BartPEにスクリーンリーダーを組み込む---
このページで使うプラグイン(プログラム)類は、下記からダウンロードできます。

プラグインのダウンロードページへ



■SAPIを組み込む。
Microsoft SpeechAPI(SAPI)を組み込まないと、ProTALKERなどの音声合成エンジンが機能しません。
組み込みには拙作プログラムを使います。
SAPI3用の配布SAPI3Inf.zipを解凍すると、SAPI3フォルダに展開します。
SAPI4用の配布SAPI4Inf.zipを解凍すると、SAPI4フォルダに展開します。
それぞれのフォルダには、GenSAPI3Inf.exeと、GenSAPI4Inf.exeが生成されています。
SAPI3を組み込みたいときは前者を、SAPI4を組み込みたいときは後者を実行してください。それぞれSAPI3.infとSAPI4.infプラグインを生成します。
実行時の環境にSAPIがインストールされていて、それと同じバージョンを組み込むのなら、それぞれを実行するだけでいいです。
SAPIがインストールされていない環境、あるいは、インストールしてあるSAPIと異なったバージョンを組み込みたい時は、同梱ドキュメントに説明があるので、それに従ってください。Filesサブフォルダを作り、SAPIの配布spchapi.exeやsapi.exeをそこへ解凍しなければなりませんが、7-Zipなどの解凍ツールを使えば簡単にできます。
作業は、GenSAPI3Inf.exeまたは、GenSAPI4Inf.exeを実行してプラグインを生成するだけでおわりです。


■音声合成エンジンを組み込む。
このハウツーはホームページリーダー付属のデスクトップリーダーを、BartPEにのせるのを目的に書いています。だから、組み込むべき音声合成エンジンは、IBM社のProTALKERや、英語版に付属するViaVoice Outloudということになります。
拙作プログラムGenIBMVoicesInf.exeを使い、プラグインを生成します。
配布IBMVoicesXXXX.zipを解凍すると、IBMVoicesフォルダに展開されます。GenIBMVoicesInf.exeはそこにあります。
実行すると、PCにインストールされているTTS合成エンジンを一覧表示します。
デフォルトでIBM音声だけを組み込むように選択されているので、あとは、ENTERで閉じてもらってもいいです。ただ、一点、注意が必要です。

ダイアログボックスの下部に、

「Install ProTALKER to ramdisk」

というチェックボックスがあり、デフォルトはノーチェックです。(ver1.020で仕様変更しました。)
ここをチェックすると、ProTALKERをRAMディスク上におきます。
音声エンジンがBartPEのCD上にあると、CDの差し替えが必要になったとき、音声が途切れてしまいます。スクリーンリーダーが読みあげなくなります。
それを避けるため、ProTALKERについてはRAMディスクにおくようにするわけです。
ProTALKERをRAMディスクに載せると、約24Mバイト消費します(場合によって40M前後を消費することもあります。)。デフォルトのRAMディスク容量は32Mバイトなので、窮屈です。
そこで、RAMディスクオプションを使うときは、RAMディスクの調整を参考に、容量を64Mバイト程度に拡張しておくのが望ましいです。


IBM社製でない音声合成エンジンを選択しても、うまく組み込めません。それには別のプログラムが必要です。(順次、作っていくつもりです。わたし以外の人も制作するでしょう)。
プラグインファイルIBMVoices.infの生成には1、2分かかります。
「succeded in creating IBMVoices.inf」というメッセージが出るまで、気長に待ってください。
作業はそれだけです。
なを、IBMVoices.infは、音声エンジンのインストール場所が変化すれば、その度に新たに生成しなければなりません。たとえば、IBMVoices.infを作成したあとでHPRをインストールすると、HPRのインストーラーがProTALKERのインストール場所を変える可能性があります。ご注意ください。


SAPIと音声合成エンジンを組み込んだら、SAPIを直接操作する読み上げソフト類をBartPEにのせる下地ができたことになります。
もちろん音声合成エンジンを機能させるためには、サウンドがちゃんと働かなければなりませんが。