このハウツーはホームページリーダー付属のデスクトップリーダーを、BartPEにのせるのを目的に書いています。だから、組み込むべき音声合成エンジンは、IBM社のProTALKERや、英語版に付属するViaVoice Outloudということになります。
拙作プログラムGenIBMVoicesInf.exeを使い、プラグインを生成します。
配布IBMVoicesXXXX.zipを解凍すると、IBMVoicesフォルダに展開されます。GenIBMVoicesInf.exeはそこにあります。
実行すると、PCにインストールされているTTS合成エンジンを一覧表示します。
デフォルトでIBM音声だけを組み込むように選択されているので、あとは、ENTERで閉じてもらってもいいです。ただ、一点、注意が必要です。
ダイアログボックスの下部に、
「Install ProTALKER to ramdisk」
というチェックボックスがあり、デフォルトはノーチェックです。(ver1.020で仕様変更しました。)
ここをチェックすると、ProTALKERをRAMディスク上におきます。
音声エンジンがBartPEのCD上にあると、CDの差し替えが必要になったとき、音声が途切れてしまいます。スクリーンリーダーが読みあげなくなります。
それを避けるため、ProTALKERについてはRAMディスクにおくようにするわけです。
ProTALKERをRAMディスクに載せると、約24Mバイト消費します(場合によって40M前後を消費することもあります。)。デフォルトのRAMディスク容量は32Mバイトなので、窮屈です。
そこで、RAMディスクオプションを使うときは、
RAMディスクの調整を参考に、容量を64Mバイト程度に拡張しておくのが望ましいです。
IBM社製でない音声合成エンジンを選択しても、うまく組み込めません。それには別のプログラムが必要です。(順次、作っていくつもりです。わたし以外の人も制作するでしょう)。
プラグインファイルIBMVoices.infの生成には1、2分かかります。
「succeded in creating IBMVoices.inf」というメッセージが出るまで、気長に待ってください。
作業はそれだけです。
なを、IBMVoices.infは、音声エンジンのインストール場所が変化すれば、その度に新たに生成しなければなりません。たとえば、IBMVoices.infを作成したあとでHPRをインストールすると、HPRのインストーラーがProTALKERのインストール場所を変える可能性があります。ご注意ください。
SAPIと音声合成エンジンを組み込んだら、SAPIを直接操作する読み上げソフト類をBartPEにのせる下地ができたことになります。