RAMディスクの調整
---BartPE実用編---
RAMディスクというのは、メモリの一部を、ハードディスクのような感覚で使えるようにしたものです。
BartPEはCDドライブから起動しますが、CDドライブへは自由な書き込みができません。そこでRAMディスクが、一時ファイルの置き場所や、作業用領域として重要な意味をもってきます。
RAMディスクはramdiskプラグインによって実現され、デフォルトで組み込まれます。
デフォルトでは32Mバイトが割り当てられます。
通常なら、充分な大きさです。
しかし、CDディスクの差し替え時にスクリーンリーダーの読み上げが途切れないようにするには、音声エンジンと、スクリーンリーダーをRAMディスク上におかなければなりません。(HDD上におく選択肢もありますが、HDDの破損やウィルスによる汚染を考慮すると、それはもっとも最後の選択肢です。)
ProTALKER 97とMDRの組み合わせで、約25Mバイトを消費することになります。
他のプログラムも使いますから、デフォルトの32Mバイトでは、ちょっと苦しいところです。メモリ容量に余裕がなければ、デフォルトのままでもいいですが、余裕があるなら64Mバイト程度に増やしておくのがいいと思います。
容量を増やすのは簡単です。
ramdiskプラグインのフォルダにある、ramdisk.infファイルを編集します。
[Strings]
RamDiskDriveLetter="B:"
; Approximate
; Ramdisk Hex
; Size Value
; 32 megs. 0x02000000 (default)
; 64 megs. 0x04000000
; 96 megs. 0x06000000
; 128 megs. 0x08000000
RamDiskDiskSize="0x02000000"
という記述があります。
そこに書いてあるとおり、
RamDiskDiskSize="0x04000000"
にすれば64Mバイト割り当てられることになります。
【注意】
BartPEを起動後、RAMディスクにファイルをコピーしたりした拍子に、「アプリケーションの致命的なエラー」というタイトルのメッセージが出現することがあります。
内容は英語で書かれています。
あわてる必要はありません。
書かれているのは、要するに、このプラグインを作ったQSoftの寄付呼びかけにすぎません。