デスクトップリーダーを組み込む
---BartPEにスクリーンリーダーを組み込む---
このページで使うプラグイン(プログラム)類は、下記からダウンロードできます。
■デスクトップリーダーを組み込む
IBMホームページリーダーに付属するデスクトップリーダーを組み込みます。
体験版に付属するもので大丈夫です。
配布ファイルMDRInfXXXX.zipを解凍すると、MDRフォルダに展開します。(MDRは、デスクトップリーダーの英語名、Menu and Dialog Readerの略です)。
そこにあるGenMDRInf.exeを実行すればプラグインを生成します。
実行すると、デスクトップリーダーのディレクトリを尋ねるダイアログボックスが出現するので、ツリービュー上でディレクトリを指定してください。
日本語版HPRをデフォルトどおりインストールしてあれば、C:\Program Files\IBM\MDR2が、デスクトップリーダーのディレクトリになります。
英語版だと、C:\Program Files\IBM\HPR3\mdrがデフォルトのようです。
つぎにダイアログボックスが出現します。
install MDR on ramdisk
add a menu-item to StartMenu of Explore
というふたつのチェックボックスがあり、デフォルトでどちらもチェックがついています。
最初のものは、デスクトップリーダー(MDR)をRAMディスク上におくオプションです。RAMディスク上におくことにより、CDの入れ替え時に読みあげが停止してしまう事態が避けられます。
搭載メモリが少なく、RAMディスクを使わないとき以外は、ここはチェックしておいてください。(チェックをはずしたときは、後述のDelayedStartup.iniでPATH指定を変更しなければなりません。)
二つ目は、エクスプローラのスタートメニューにMDRを登録するためのものです。特別な理由がなければ、ここもチェックしておいてください。
以上です。
このダイアログボックスをOKボタンで閉じると、MDR.Infプラグインが生成されます。
しかし、PE起動時に、デスクトップリーダーを自動起動するようにしておかないと、不便です。単純にExplorer&IEプラグインでスタートアップに登録すると、音声合成エンジンの準備が整う前に起動がかかってしまい、自動起動は失敗します。
そこで起動を遅らせるため、DelayedStartupプラグインを使います。
■DelayedStartupプラグインを組み込む
配布DelayedStartupInfXXXX.zipを解凍すると、DelayedStartupフォルダに展開されます。
Filesというサブフォルダが生成されており、そこに、
DelayedStartup.exe
DelayedStartup.ini
という2つのファイルがあります。
これらが実際に使うプログラムとその設定ファイルです。
すなわち、BartPE起動時に、次のような順序でプログラムを起動することになります。
PE起動 → スタートアップに登録してDelayedStartupを起動 → DelayedStartupからデスクトップリーダーを遅延起動
音声エンジンの準備が整うのを待つため、こういうチェーンが必要です。
こういう起動をするためには、DelayedStartup.exeと設定ファイルをBartPEにのせなければなりません。
そのプラグインを生成するのが、DelayedStartupフォルダにある、GenDelayedStartupInf.exeです。
GenDelayedStartupInf.exeを実行すると、「スタートアップに登録しますか」という意味の問いかけが出ます。登録しなければ意味がありませんから、デフォルトのままENTERです。それでDelayedStartup.infプラグインファイルが生成されます。
設定ファイルDelayedStartup.iniのカスタマイズ方法は、同梱ドキュメントに書いていますので、そちらを参照してください。
デフォルトでデスクトップリーダーを登録しています。
遅延時間を40000ミリ秒で設定していますが、これはお使いの環境によって増減してください。[Group1]の
Delayed=40000
という部分の数値を変更してくださると、カスタマイズできます。
なを、他にPE起動時に自動起動したいプログラムがあるときは、[Group0]に登録してくだされば、遅延なしで自動起動します。Explore&IEのサブフォルダにショートカットを作るより簡単かと思います。
以上で、すべてのプラグイン設定は終わりました。
あとはISOイメージを作り、CDに焼き、試すだけです。