キー操作や日本語入力を可能にする。
---BartPEにスクリーンリーダーを組み込む---
BartPEのデフォルトはNu2というユーザーインターフェースです。
残念ながらキー操作が不自由です。
そこでExplorer&IEというプラグインを組み込みます。
また日本語入力を可能にしたり、各部の表示を正常にするため必要な、いくつかのプラグインを組み込みます。
このページで取り上げるプラグインは、特別な断りがなければ、

http://popup3.tok2.com/home2/waaaamc/plug.html

からすべて入手できます。

ほとんどのプラグインは、ZIPでディレクトリ付きで圧縮されています。
だからPluginサブディレクトリ(C:\BartPE\Plugin)をターゲットにして、ディレクトリ付きで解凍すれば、自動的にサブフォルダが生成され、解凍されます。

それぞれのプラグインの組み込み方を具体的に説明します。
しかし、基本はそれぞれのプラグインに含まれるドキュメントです。プラグインの仕様が変化し、ここでの説明が時代遅れになっていることも考えられます。
必ず1度はプラグインそのもののドキュメントを読むようにしてください。
うまくいかないときに読まなければならないのも、プラグイン付属のドキュメントです。
ドキュメントはHTMLファイルだったり、TXTファイルだったりします。


■Explore&IEプラグインを組み込む。
332氏制作のプラグインです。
海外ではXPEを使うことが多いですが、日本ではこれが標準です。
日本語との親和性を考慮すると、特別な理由がない限りExplore&IEを使ってください。
これを組み込むことで、タスクバーとスタートメニューのあるデスクトップになり、通常のWindowsと同じようなキー操作が可能になります。
解凍すると、z_ExplorerIEというフォルダに展開されます。
これを使うには、ふたつ手続きが必要です。
ひとつは、

C:\BartPE\Plugin\z_ExplorerIE\all users\Application Data\Microsoft

にMMCというサブフォルダが存在しているかを調べてください。
もし存在していていなかったら、空でいいですからMMCサブフォルダを作成してください。デバイスマネージャーを機能させるために必要です。
存在していたら、なにもする必要はありません。

他のひとつはwinlogon.exeの作成です。こちらは少し手間がかかります。
手順は、

(1)無印のXPディスクでも、スリップストリームで作成したXP+SP1ディスクでもいいです。CDドライブに挿入してください。オートランが機能して、XPのインストール画面になりますが、これをALT+Xで「終了」します。

(2)z_ExplorerIEフォルダにあるwinlgon.cmdを実行します。

(3)するとコマンドプロンプトが開き、次のようなメッセージが表示されます。

Windows XP、またはWindows Server2003のCDが入ったドライブのドライブレター(例:E)を入力してエンターしてください。

Drive:


そこでCDドライブのドライブ文字を押してENTERです。

(4)コマンドプロンプト上のメッセージが下記に変わります。

Windows XP 無印(非SP1)のCDは1、Windows XP SP1のCDは2, Windows Server 2003のCDは3を入力してください。

1 or 2 or 3:


そこで、1または2を押してENTERです。

(2003Server評価版を使っているときは当然3です。
その2003Server評価版が英語バージョンの場合、おそらくCRCエラーが出てうまくいかないと思います。どうしても英語バージョンしか使えないときは、通常はバイナリーエディッタで編集します。しかしバイナリーの編集は視覚障害者には困難が伴います。そのときは筆者までご連絡ください。)

「正常終了」というダイアログボックスが出るはずです。コマンドプロンプトはなにかキーを押せば閉じます。閉じなければALT+F4で閉じてください。
以上の操作はブラインドタッチで可能だと思います。

これでExplore&IEの準備は整いました。


■mkisofs.exeとcygwin1.dllを準備する
これらはプラグインではありません。
Explore&IEの付属ドキュメントに説明がありますが、ISOイメージを作るとき、PE Builderに付属するデフォルトのmkisofs.exeとcygwin1.dllでは、日本語の文字化けが発生します。
日本語対応版に変えなければなりません。

http://popup3.tok2.com/home2/waaaamc/file/mkisofs-iso4nls.zip

から、mkisofs-iso4nls.zipをダウンロードし、解凍後、そこに含まれるmkisofs.exeとcygwin1.dllで、C:\BartPEにある同名ファイルを上書きしてください。


■Enable Shutdown Dialogプラグインを組み込む。
332+491氏+520氏作成のプラグインです。
これを組み込まないと、シャットダウンが効かず、電源を落とさなければなりません。
解凍して展開されるフォルダはz_PeGinaです。
特別な作業は不要です。


■日本語サポートプラグインを組み込む。
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/4686/Plugin.html?

からダウンロードできます。
日本語の文字化け解消とIME入力が可能になります。
解凍して展開されるフォルダはJapanese207です。(将来変化するかもしれません)。
特別な作業は不要です。