ネットワークドライバの組み込み方
---BartPE実用編---

bartpeプラグインでLANアダプタがうまく機能しないとき、あるいはver3.0.28以前で標準だったNetworkプラグインを使うときは、LANアダプタ用のドライバをPEに組み込む必要があります。
ここでは、その集め方と、組み込み方を説明します。


■ネットワークドライバを集める。
「コントロールパネル」→「システム」→「ハードウェア」→「デバイスマネージャー」を開き、ツリービューで「ネットワークアダプタ」の下位項目を見ます。そこに、お使いのLANアダプタの名前を冠した項目が存在するはずです。
それを選択状態にして、SHIFT+F10でポップアップメニューを出し、「プロパティ」→「ドライバ」タブ→「ドライバの詳細」ボタンを実行します。すると、ドライバファイルの一覧がでます。
それが必要なドライバファイルです。複数掲載されていたら、そのすべてが必要です。

LANアダプタ用のプラグインを別に作るのが本筋なのですが(これは後述します。)、もしEnableSoundプラグインを組み込んでいるなら、それを使うのが簡便です。
つまり見つけたドライバファイルをEnableSoundプラグインのサブフォルダにコピーします。元ファイルがSystem32に存在していればSys32サブフォルダに、System32\driversに存在していれば、driversサブフォルダにコピーするわけです。それだけでPEに組み込むことができます。

もうひとつ、INFファイルが必要です。
レジストリエディッタを起動し、次の項目を開きます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E972 -E325-11CE-BFC1-08002BE10318}

下位に0000から000Xまでキーがいくつか存在します。これらのキーは固定ではありません。そのためひとつずつ確認する必要があります。
各キーについて、名前がDriverDescとなっている部分の値に注目してください。
それがデバイスマネージャーに掲載されていた項目名と同じもの、つまり会社名を冠したLANアダプタの名前になっているキーが存在するはずです。
見つかればそれが目的のキーです。

そのキーについて、DriverDescと同じ並びにInfPathという項目があります。
値として「XXXX.inf」と、INFファイル名が入っているはずです。
それが必要なINFファイルです。現物はWindowsのINFサブディレクトリに存在します。(標準的にはINFサブディレクトリは隠しフォルダになっています。)。INFサブディレクトリから、EnableSoundのINFサブディレクトリにコピーしてください。
それだけです。
サウンドドライバと異なり、INFファイルの編集は不要です。
また、特殊なものでなければ、レジストリに記載されているINFファイルをひとつ集めるだけでいいと思います。


■専用のプラグインを作る。
上述のようにEnableSoundプラグインを使っているなら、そのサブフォルダへネットワーク用ドライバを突っ込むことによって、ドライバを組み込むことができます。
ただ本筋としては次のようなプラグインを別に作ります。(EnableSoundのサブフォルダへドライバを突っ込んだのなら、この作業は不要です。)

プラグインの名前は仮にMyNicとし、プラグインとして作るINFファイルの名前をMyNic.infということにしましょう。
エディッタなどで下記のようなMyNic.infファイルを作り、それを、PE BuilderのPluginディレクトリに適当なフォルダを作って置きます。 それだけです。

;------ MyNic.infのはじまり---------------

; PE Builder v3 plug-in INF file
; http://www.nu2.nu/pebuilder/
;
; MyNic.inf

[Version]
Signature= "$Windows NT$"

[PEBuilder]
Name="MyNic"
Enable=1
;Help=""

[SourceDisksFiles]
some1.sys=4,,1
some2.sys=4,,1
some3.sys=4,,1
;somX.sysのところにドライバ一覧で見つけたファイル名をその個数だけ書く。
;もし元ファイルがSystem32\driversでなく、
;System32ディレクトリに存在していたなら、
;some1.sys=2,,1
;にする。

XXXXX.inf=20,,1
;レジストリで見つけたINFファイル名を書く。

;------ MyNic.infの終わり---------------

以上です。