BartPEを入手する。
---BartPEにスクリーンリーダーを組み込む---
■BartPEの入手方法
起動用CD作成プログラムBartPE(PE Builder)は、 Bart Lagerweij氏が開発したプログラムです。フリーウェアです。PEはPreinstall Enviromentの略。マイクロソフト社がOEM供給しているWindows PEとは別ものです。
下記URLへアクセスしてください。

http://www.nu2.nu/pebuilder/

ページの下のほうに、PE Builder v3.0.xxというダウンロード用のリンクがあります。
リビジョンの古い配布へのリンクも4個ほど並んでいて、ダウンロード可能になっています。最新バージョンに問題がある場合は別にして、最新バージョンをダウンロードしてください。この項を執筆している時点でのバージョンは、v3.0.28。サイズは2.74MBです。

ダウンロード用リンクを選択し、ENTERを押すと、実際のダウンロードページに入ります。ダウンロードサイトがいくつも並んでいますが、どれかひとつからダウンロードすればいいです。
ファイル名はpebuilder30xx.zipという形式です。


■解凍する
ダウンロードした配布はZipで圧縮書庫化されています。
適当なディレクトリを作り、解凍してください。
ディレクトリ付きで解凍するようにしてください。
ここでは仮にC:\BartPEに解凍するものとし、これからの説明でも、このディレクトリ名を使うことにします。

解凍できましたか?
C:\BartPEディレクトリには

doc
plugin

という2つのサブディレクトリが生成されたはずです。
docディレクトリには、pluginhelp.htmというファイルがあります。これはプラグインの作成方法を説明しているファイルです。
もうひとつのpluginディレクトリは、プラグインをおくためのディレクトリです。
自分の好みのプラグインを取捨選択して組み込みことで、自分専用の起動用CDを作成することができます。このハウツーの目的である音声化も、種々のプラグインを組み込むことによって実現させます。
pluginディレクトリには、デフォルトで同梱されているプラグイン類が、それぞれひとつずつフォルダをもち、40個前後並んでいます。
今後、追加するプラグインも、このpluginディレクトリにおきます。


■NTFSとFAT32
ところで、BartPEを解凍したディレクトリはNTFS上にありますか、それともFAT32ですか。
これから組み込むプラグインのなかには、ISOイメージ作成時に、どういう順序でそのプラグインを読み込むかが関係するものがあります。
これを執筆している時点でのBartPEでは、各プラグイン同士の相互干渉を抑止する手段が準備されていません。
そのため、前に読み込んだプラグインのレジストリ記述を、後で読み込んだプラグインのレジストリ記述で、上書きされてしまう可能性が生じます。上書きされると、前に読み込んだプラグインの動作がおかしくなる場合があるでしょう。

というわけで読み込み順序が関係してきます。
一般的なプラグインを先に読み込み、特殊なものをあとで読み込ませなければなりません。
NTFSの場合、プラグインをおいた各フォルダ名の順序で読み込みが発生するようです。
だからフォルダ名を工夫すれば、読み込み順序を制御できます。
しかしFAT32では、フォルダ名の順序による読み込みが保障されません。そのため、相互干渉の発生を抑止できません。
相互干渉がおこらないならFAT32でも大丈夫です。
でも、相互干渉がおこる場合は、BartPEをNTFS上におかなければなりません。
問題の多くはレジストリ記述なので、相互干渉が起きているかどうかを見極めるには、たいへんな労力がいります。
だから結論としては、現時点では、NTFS上にBartPEのディレクトリを作るのが得策です。(将来はなんらかの対策が講じられると思いますが)